この記事に書いてあること:イタリアのスパークリングワイン「プロセッコ」とは何かをサクッと解説。
スパークリングワインと言えば、シャンパーニュ(シャンパン)が日本人の定番。筆者も昔はシュワシュワするワインは全てシャンパンだと思っていた時期もありました。
今回紹介するのは、実は世界的にはシャンパンよりも売れている「プロセッコ」について(2013年にシャンパンを抜いた)。
なお、シャンパンとスパークリングワインの違い、また、今回紹介するプロセッコとの関係については以下の記事で、1スライドで整理していますので、ご興味があれば御覧ください。
それでは、本題。
1. 端的に「プロセッコ」とは
初めに端的に整理してしまうと、「プロセッコ」とは、
イタリアの北の方で作られた、グレラという品種85%以上で作られたスパークリングワインのこと。
です。
以降で、もう少し詳しく見ていきましょう。
2.生産地
前述の過去記事でも記載していますが、スパークリングワインという広いくくりの中の、イタリアで作られたものの1つにプロセッコがある。ということになります。
更にイタリアの中でも、ヴェネト州とフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州で、プロセッコを生産するためのブドウの木(後述の「グレラ」)がなるので、実質この2つ州で作られたものということになります。
※他の地域でもこのブドウは作れちゃうようですが、「プロセッコ」と名乗るのは認めていない模様。
具体的には、ヴェネト州の5つの県(トレヴィーゾ、ヴェネツィア、ヴィチェンツァ、パドヴァ、ベルーノ)と、フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州の4つの県(ゴリツィア、ポルデノーネ、トリエステ、ウディネ)となります。
3.品種
プロセッコのブドウ品種は、グレラを85%以上(つまり主要品種)。
プラスで、以下を15%以下ブレンドOK。
ヴェルディソ、ビアンケッタ・トレヴィジャーナ、ペレラ、グレラ・ルンガ、シャルドネ、ピノ・ビアンコ、ピノ・グリージョ、ピノ・ネロ。
主要品種のグレラは、ヘーゼルナッツ色の新梢を持ち、大きくて長い房に黄金色の実をつけます。品種の色を聞くだけで旨そうですね。
ということで、「プロセッコ」について知ったかぶりをするために、最低限必要な情報をお伝えしました。
もう1歩踏み込むと、格付け的な話を押さえておきたいところですが、DOCやDOCGの記事にてお伝えすることにして、本日はここまで。
改めて確認すると、プロセッコとは、
イタリアの北の方で作られた、グレラという品種85%以上で作られたスパークリングワインのこと。
なお、実際にワイン関連で知ったかぶりをすると、「やかましいわ」と嫌われがちなのでご注意ください。
飲みたくなった場合、お近くのスーパー、ワインショップに売っていればラッキー。通販であれば、Amazonでプロセッコを探したり。
参考:イタリアのPROSECCO DOCの名称保護協会。
日本を代表するワインインポーター「ENOTECA」。