この記事に書いてあること:日本の昔ながらのビールを再現した「キリン クラシックラガー」。今風の華やかなビール、甘いビールに辟易している方にこそ勧めたい「キリン クラシックラガー」の魅力に迫ります。
1.「キリン クラシックラガー」のストーリー
「キリン クラシックラガー」とは、昭和40年頃の「キリンビール(現キリンラガービール)」の味わいを再現したビールです。
若干ややこしいのですが、「キリンビール」は130年以上の歴史があり、1988年に「キリンラガービール」に改名されています。
そして、今発売されている「キリンラガービール」と、時代時代の「キリンビール」とでは、味わいなどが別物です。その歴史の中の昭和40年頃の「キリンビール」にフォーカスを当てたのが、「キリン クラシックラガー」ということになります。
今の「キリンラガービール」と、「キリン クラシックラガー」との具体的な違いは、「熱処理」の実施有無。
- キリンラガービール:非熱処理
- キリン クラシックラガー:熱処理
昔は、ビール酵母が生きていると賞味期限が短いので、熱で酵母を殺すのが主流でした。
その後、技術発展に伴い、ろ過して酵母を除去できるようになり、熱処理の必要がなくなってきました。この熱処理をしていないビールを「生ビール」と定義することもあるようです。
「キリンビール(キリンラガービール)」も、1996年に熱処理をやめ、この「生ビール」となりました。この「生ビール」となる前の、熱処理版「キリンビール(キリンラガービール)」が「キリン クラシックラガー」として、発売されているということになります。
2.「キリン クラシックラガー」の味わい
まずパッケージを確認。
昭和40年頃とのことですが、そことなく昭和初期や大正浪漫感も醸し出しているようなパッケージです。恰好が良いですね。
また、真っ白が使われていないところもポイントかと。モノを真っ白にできるようになったのは、ごく最近の技術ですから、そこをイメージして、少し黄味がかっているのかもしれません。
グラスに注いでみましょう。
今回は、少しレトロなイメージがあるグラスを使ってみました。
色は、写真では若干濃く表現されていますが、実際には強めのイエローです。
開けた瞬間「お酒!」な香りがしましたが、その後は麦の甘い香りです。
爽やかな印象です。スワリングをすると、少し金属ぽい香りもただよってきます。
「キリンラガービール」で初めから終わりまで一貫して感じていたThe ビール感とは異なる印象です。
それでは、飲みます。
第一印象は「軽い!」です。
苦味は少なめで、「キリンラガービール」や「金麦」で感じたホコリぽい感じもします。これは米かコーンスターチの香りなんでしょうか。
そして、奥に甘みを感じます。
少し飲んでいると、苦味が出てきました。きゅっと締まりのある味わいです。
先入観のせいかもしれませんが、昭和のイメージが合います。
アルコールは4.5%ですが、飲みごたえがあります。
昭和40年頃の「キリンビール」への思い入れがある方や、「昔のビールの方が旨かった!」という方、ノスタルジックな気分に浸るのが好きな方にはおススメです。逆に、それ以外の方には、第三のビールで代替可能な印象です。
3.「キリン クラシックラガー」の詳細情報
【ビール名】キリン クラシックラガー
【アルコール度数】4.5%
【産地】日本(原材料には外国産含む))
【生産者】麒麟麦酒株式会社
【原材料】麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ、米、コーン、スターチ
【値段】約220円(350ml)、約280円(500ml)
【生産者URL】https://www.kirin.co.jp/products/beer/lager/products/
4.「キリン クラシックラガー」の購入場所
本編集部では、大型スーパー(サミット)で購入しました。スーパーやコンビニでは、どこにでもあるというよりは、一部の店舗に置いてある印象です。
通販だと、Amazonなら、350mlだと以下から在庫と価格を確認できます。
500mlだと以下から在庫と価格を確認できます。
瓶派の方はこちらから。
楽天だと、350mlはバラから購入できる店舗がありますが、送料がかかることを踏まえると、ある程度まとめて購入したほうが良いでしょう。
500mlも、バラの取り扱いは無いようです。
瓶は、バラから購入できる店舗がありますが、送料がかかることを踏まえると、ある程度まとめて購入したほうが良いでしょう。
5.「キリン クラシックラガー」のCM
「キリン クラシックラガー」の最新CMは、2020年6月現在放映されていないようです。
参照1:KIRINの公式ブランドサイト
参照2:KIRINの商品情報
参照3:NEWSポストセブン「クラシックラガーや赤星 往年のビールが選ばれ続ける背景」(2018.08.11)