この記事に書いてあること:ファミマにひっそりと置かれている「キリン・ザ・ホップ 香りの余韻」。認知度は低いですが、実は夏にピッタリのフルーティーで華やかなビールです。その味わいや、旨さの秘密に迫ります。
1.ストーリー
1-1.はじめに
ファミリーマート限定商品、「キリン・ザ・ホップ 香りの余韻」。
たまたまなのか縛りがあるのか、サッポロのファミリーマート限定商品に「ビアサプライズ 至福の余韻」という商品があり、同時期に別会社の「~の余韻」ビールが並んでいます。
同じくファミマ限定の「ビアサプライズ 至福の余韻」についてはコチラをご覧ください(関連記事)
「キリン・ザ・ホップ 香りの余韻」は、特にCMを実施しているわけでもなく、また、キリンの公式サイトでも、ブランドページなどは作られておらず、残念ながら消費者の認知度は低いと思われます。
商品の特長は、ニュースリリースでひっそりと語られております。
“自分のための時間に寄り添う、豊かな香りで余韻まで楽しめるビール”をコンセプトに定めて開発しました。ホップの豊かな香りとしっかりとしたうまみが特長の“コンビニエンスストアユーザーのための特別なビール”です。
ニュースリリース 「キリン・ザ・ホップ 香りの余韻」を新発売
また、商品名に「ホップ」と明示しているとおり、ホップへのこだわりも並大抵ではありません。
4種のホップが織りなす、華やかで深みのある香りと余韻に加え、キリン独自のホップアロマ製法を採用することでホップの豊かな香りを実現しました。
ニュースリリース 「キリン・ザ・ホップ 香りの余韻」を新発売
※日本産ホップ「IBUKI(いぶき)」を一部使用しています。
1-2.ホップアロマ製法
ここで出てくるホップアロマ製法とは、キリンの独自製法で、以下のとおり、ホップの香りを出しつつも、IPAなどで感じるようなホップの苦味を抑えることができます。
ホップを発酵中に漬け込む製法。ホップを冷却した麦汁に添加するため、香気成分の揮発が少なく、過度な苦みを抑えながらホップの香りを付与できる。
ニュースリリース 世界初「ホップによるプリン体低減効果」を発見
1-3.日本産ホップ「IBUKI」
この日本産ホップ「IBUKI」ですが、以下のとおり、フローラルでピュアな香りという、従来のビールでは嗅ぐことのなかったような香りが楽しめそうな予感がビシビシと伝わってきます。
最大の特徴は、その華やかな香り。強く純粋なフローラルでピュアな香りで、ほんの少し使っただけで個性が出せるホップ。
JAPAN HOP 日本産ホップを知る!楽しむ!
それでは実際に飲んでいきましょう。
2.味わい(実飲レビュー)
まずパッケージを確認。
落ち着いた濃紺から青のグラデーションに対し、金色とエンブレムの図柄で高級感を演出しています。
早速注いでみます。
色合いは、美しい薄めの金色。
グラスに注いだ瞬間から、フルーティーな甘い香りが広がります。
チープな表現を使うとすれば、甘いグレープフルーツジュース、Metsグレープフルーツ味を想起させる香りです。(よく考えたらMetsもキリンですね)
それでは、いざ。
うまい!
軽やか&フルーティーで、舌を撫でる柑橘系の味がたまりません。
喉越しは優しく、炭酸の強さとしては、「シュワッ!」というよりも、「テュワワ」くらいです。
苦味は、ほんのりあるか、ないかといったところ。
もはやこれは、ビールジュースと言っても過言ではない。
軽くてフルーティーだけれど、甘いわけでは無いので、夏にゴクゴクといくのにピッタリのビールです。甘いビールが苦手な方にもおすすめできます。
華やかでフルーティーな香りの場合、ホップ感や苦味がオラオラと主張してきて飲みにくいことも多いですが、このビールでは、そこが抑えられていてスルスルと飲めます。これが、ホップアロマ製法の実力なのでしょう。また、IBUKIにより少量のホップでも香りが付加されているからでもあるでしょう。
本編集部では、この夏に飲むなら一押しのビールという評価となりました。
3.詳細情報
【ビール名】キリン・ザ・ホップ 香りの余韻
【アルコール度数】5%
【産地】日本(原材料には外国産含む)
【生産者】麒麟麦酒株式会社
【原材料】麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ
【値段】約230円(350ml)、約300円(500ml)
【生産者URL】https://www.kirin.co.jp/company/news/2019/1120_03.html
4.購入場所
本商品は、ファミリーマート限定商品です。
念のため、Amazonや楽天を確認しましたが、販売はされていないようです。
5.CM
「キリン・ザ・ホップ 香りの余韻」のCMは、2020年6月現在、放映されていません。
正直、このビールはもっと派手に売り出しても良いレベルの旨ビールなのですが、価格帯も高いですし、一般受けしないという見立てなのかもしれません。
このまま密かに店頭から無くなってしまわないか、本編集部では不安でいっぱいです。
参照1:ニュースリリース 「キリン・ザ・ホップ 香りの余韻」を新発売(2019年11月20日)
参照2:ニュースリリース 世界初「ホップによるプリン体低減効果」を発見(2019年9月19日)