この記事に書いてあること:”今”その旨さを見つめなおしたい、定番の日本ビール「キリン一番搾り」の歴史と実飲レビュー。
1.はじめに
今回は、新商品や、クラフトビール、ではなく、物心ついた時から存在している、The日本の大手ビール。KIRINの一番搾りを、まじめに見つめなおしてみます。
歴史を紐解くと、「キリン一番搾り」は1990年に発売されました。この時のコンセプトは「上品なコクがあり、のどごしが爽快で、後口がさっぱりしているビール」=「一番搾りの麦汁だけでつくるビール」でした。
この名前に冠されている「一番搾り(二番搾りの麦汁は使わない)」というコンセプトは今でも受け継がれていますね。
その後、発売から約20年後の2009年に大変革、米などの副原料の使用をやめ、麦芽100%化が実施されました。
そして2017年に一度大きなリニューアルが実施され、2019年に再度進化したということです。2017年のニュースリリースには、以下の記載があります。
麦のおいしいところだけを搾る「一番搾り製法」をベースに、麦汁濾過工程における濾過温度をより低温にすることで雑味・渋味を低減し、「麦のうまみ」がアップしました。さらに、酸味や甘い香りを抑制することで、より調和のとれた味わいを実現しました。開発工程においては、100名の技術員を動員し、1,000回を超える試験醸造を行い、“おいしさ”を追求しました。
「キリン一番搾り生ビール」ニュースリリース(2017年6月5日)
要約すると、「雑味と渋味を減らして、旨味を増やした。酸味と甘い香りを減らしてバランスをとった。そして、すげえ頑張った。」ということですね。
筆者も、このリニューアル以降、キリン一番搾りを飲む頻度が非常に増えました。素直に「旨いな」と、感じて愛飲しています。
以降で、そんなキリン一番搾りに、改めて、じっくりと向き合ってみます。
2.実飲レビュー
まずパッケージを確認。
なんでしょう、なんだかホッとしながら自宅飲みをしたく、落ち着いた、それでいて上品なデザイン。黄色の濃さもビールのイメージを想起させ、飲みたい気持ちが高まります。
公式サイトを見るに、今の雰囲気のパッケージになったのは2014年のようです。2014年までの金色が強めのパッケージが、なんとなく記憶の底にあるキリンビールのイメージですね。
それではグラスに注いでみます。
濃い目の金色、缶パッケージにある雫のイラストの、真ん中ちょい下あたりの色合いです。
香りは、ジューシーな香り、良い麦の香り、ホップの心地よい香りも感じられます。なんとなく、脳裏に「太陽」が浮かんできました。
すこしスワリングしてみます。
変な攻撃的な香りは無く、まろやかで穏やかな香りです。
それでは、いざ。
すっきりとしてしています。それでいて、しっかりと「麦」が感じられます。これが、KIRINの言う「雑味と渋味が少ない」ということなのでしょう。
輪郭がぼやけず、綺麗に麦を感じられる。そんなビールです。
舌には「旨味」がやってきます。そして、和食全般に合いそうだなという気持ちが去来します。
そう考えると、和食も旨味(UMAMI)を活かした料理と言われていますし、共通項が多いのでしょう。
これからの季節には、和なおつまみを食べる機会も多いので、「キリン一番搾り」を合わせていくのも良い選択肢となるでしょう。
3.詳細情報
【ビール名】 キリン一番搾り生ビール
【アルコール度数】5%
【産地】日本(原材料には外国産含む)
【生産者】麒麟麦酒株式会社
【原材料】麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ
【価格】約200円
4.購入場所
本編集部では、近所のスーパーで購入しましたが、ほぼ、全国どこのスーパーでもコンビニでも購入可能です。
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参照: KIRIN 商品ブランドの歴史「キリン一番搾り生ビール」